本家☆にょじやまラーメン(音楽味)

ビートルズを中心に、音楽素人のディスクレビューです。

She's A Woman

中学生レベルの英語力しかない自分にとっては、不思議でしかたがないタイトルなんですが(苦笑)、ネイティブの人は何の疑問もなしに受け入れることができるタイトルなんでしょうかっ(汗)。直訳すると「彼女は女性」って言うのは、よく出来た女性のことをこう言うんかなって勝手に解釈しておりますが、果たしてそれで合っているんでしょうか(苦笑)。

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I Feel Fine

ビートルズの8枚目のシングルで1964年12月に発売されました。レコーディングは1964年10月18日に行われ、9テイクで完成しています。冒頭のフィードバックについて、赤盤のライナーノーツだったかに(違ったかも)、「電気系統のトラブルがそのまま収録された」的なことが書かれていたのを見た記憶がありますが、そんなはずはありません(苦笑)。第1テイクからこの音は収録されているのと、ベースも同時に音が鳴っていることから明らかなように、ビートルズは意図的にフィードバックを生み出して曲の一部として収録しています。ただし、あの独特のサウンドはJ-160EとVOXのアンプとの組み合わせでないと再現できないらしいのですが、どちらも所持していないのでその辺はよく分かりません。

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I'll Be Back

過去のアルバム2枚はハードな曲をラストに収録していましたが、今作では一転してアコースティックな曲をラストに収録しました。ジョンがこの曲について、デル・シャノンの曲のコード進行を参考にしたと発言しており、具体的な曲目は挙げていませんが、「Runaway」を指しているとされています。「Runaway」のコード進行でジョンが参考にしたのは、マイナー→メジャーの転調ではないかと思われます。「I'll Be Back」ではイントロ→Aメロの流れでさっそく転調が使われているのですが、「Runaway」とは逆にメジャー→マイナーへの転調です。ジョンによると、ポールもデル・シャノンの曲のコード進行を参考に作曲したとの事で、恐らくそれは「Things We Said Today」を指しているのではないかと思います。

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You Can't Do That

この曲についてのジョンのコメントで、シングルA面を目論んで作ったものの「Can't Buy Me Love」が良すぎてB面に追いやられた的なものを読んだことあるのですが、この曲の方が録音は後なのでジョンのコメントには違和感を感じます。想像力(と言うか妄想力)をフル回転させると、パリのスタジオでドイツ語版の「I Want To Hold Your Hand」「She Loves You」をレコーディングした際、あまった時間で何をレコーディングするか議論になった時、ジョンとポールがそれぞれの新曲を披露し、その時の勝者が「Can't Buy Me Love」だった、なんて経緯があったのかもしれません。当初は映画『A Hard Day's Night』で使用される予定で、演奏シーンも撮影されていたそうなんですが、結局カットされてしまいました。いわゆる「持ってない」曲なのかもしれません(苦笑)。とは言え、当時のライブのセットリスト入りは勝ち取っているので、作曲者のジョンのみならずメンバーの評価も高い曲なんだろうと思います。

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When I Get Home

ジョン曰く「ウィルソン・ピケット」を意識して作った曲だそうで、ビートルズ時代にジョンが作った曲の中では最もパワフルなヴォーカルが聴ける曲かもしれません。個人的な評価としては、この頃のジョンのマテリアルを繋ぎ合わせたものの、その繋ぎ目の粗さが気になってアルバムの穴埋め以上の価値を見出すことができません。

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Things We Said Today

レコードではB面の3曲目に収録されており、映画『A Hard Day's Night』には使用されていない曲です。にもかかわらず、シングル「A Hard Day's Night」のB面曲としてリリースされています。当時のコンサートのセッティングリストにも入っていることから、この曲に対するメンバーの評価の高さが窺われます。このアルバムは13曲中10曲をジョンが作曲しており、ビートルズの全作品で最もジョン色の濃いアルバムだと思いますが、ポール作の3曲も佳曲揃いでポールも力を付けてきたことが分かります。

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I'll Cry Instead

映画『A Hard Day's Night』用にジョンが書き上げた曲ってことなんですが、映画のオープニングシーンに使うためって説と、「Can't Buy Me Love」のシーンに使うためって説を見たことがあります。どっちが真相なのかは分かりませんが、いずれのシーンも超強力な曲が相手なので、リチャード・レスターが却下するのももっともなことだと思います。当時ジョンは何かに腹を立ててこの曲を作ったそうですが、ジョンが腹を立てたのは映画『A Hard Day's Night』のことではないかと思っています。そんな曲を映画の挿入歌に使うってアイデアは仕返しの手段としては秀逸ですが、ジョンの思惑通りになったところで誰の得にもならなかったでしょうね。大体この曲を録音した1964年6月1日は映画の撮影が終了しており、上述の逸話の信ぴょう性を疑っています(苦笑)。

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