本家☆にょじやまラーメン(音楽味)

ビートルズを中心に、音楽素人のディスクレビューです。

Wait

曲を作りながら自転車操業状態が続いた『Rubber Soul』のレコーディングの最終日、1965年11月11日の時点でアルバム収録用の曲が3曲不足していました。ポールが「You Won't See Me」、ジョンが「Girl」を用意してきたものの、まだ1曲足りない。そこで、アルバ…

In My Life

当初のアイデアは、メンローヴ・アヴェニューの家(ジョンが幼少期を過ごした、ジョージ叔父さんとミミ叔母さんの家)からバス通学していた頃を思い出して、バスから眺めた光景を歌詞にする予定だったそうです。Penny Laneなどの地名を歌詞に並べていました…

COUNT ME IN 魂のリズム

映画『COUNT ME IN 魂のリズム』を観てきました。プロのロックドラマーが、ドラムの素晴らしさを語りまくる約80分。自分に馴染み深いところでは、ロジャー・テイラー、スチュワート・コープランド、トッパー・ヒードン、ジム・ケルトナー、イアン・ペイス、…

I'm Looking Through You

『Rubber Soul』収録曲で一番レコーディングが難航した曲かもしれません。レコーディングを開始したのが1965年10月24日。この日のレコーディングはこの曲だけに費やし、リハーサルの後ベーシックトラックのレコーディングが1テイクで終了。それにオーバーダ…

「フレディマーキュリー The Show Must Go On」

SNSで拾った情報によると、Amazonプライムで配信していたコンテンツを編集したものってことなんですが、その真偽はさておき、イギリスあたりのテレビ番組を劇場公開したような印象を受けました。クイーンの周辺で働いていた人達がフレディの人物像を語るって…

Girl

『Rubber Soul』のレコーディング最終日を迎え、あと3曲足りないケツに火がついた状況で、ジョンが持ち込んだのがこの「Girl」でした。この曲が生まれたのは、ジョンの自宅でジョンとポールがアルバム用の曲作りをしていた時でした。ジョン主導でできた曲で…

What Goes On

ジョンが10代の頃、The Beatlesと名乗る前には楽曲の原型が出来ていたようです。1963年3月の「From Me To You」と「Thank You Girl」のレコーディングが予定より早く終わり、余った時間にレコーディングする曲として候補に挙がったものの、結局「One After 9…

Michelle

ビートルズとしてデビューする前から、この曲の原型は出来ていたらしく、ポールにとっては冗談で歌う曲という位置づけでした。アルバム『Rubber Soul』の製作にあたり、ジョンの勧めでレコーディングすることになったそうです。何度も書いてる通り、アルバム…

The Word

「過小評価されているビートルズの楽曲」という不名誉なランキングが存在したら、堂々の1位はこの曲ではないかと思っています。「堂々の1位」と言うのも変な話ですが(苦笑)。「概念としての『愛』をテーマにした最初の曲」的な紹介文もあって、それはそれ…

Denny Lane

ムーディー・ブルースのオリジナル・メンバーで、ポール・マッカートニーのウイングスでも活躍したデニー・レインが、12月5日、79歳で永眠した。間質性肺疾患を患っていたという。 Wingsのメンバーとしての活動しか知らないけど、それなりに思い入れはありま…

Think For Yourself

充分な楽曲のストックがない状況でレコーディングが開始されたアルバム『Rubber Soul』は、レコーディング期間中も作曲活動に追われる自転車操業で、なんとか完成に漕ぎつけました。「Think For Yourself」はレコーディング期間の終盤、1965年11月8日にレコ…

Carole King Home Again Live in Central Park

「1973年、ニューヨークのセントラルパークで行われたキャロル・キングの凱旋コンサート。50年の時を経てよみがえった未発表映像がスクリーンに登場」...だそうです。 実は、動くキャロル・キングを見るのは初めてだったのですが、とても可愛らしい女性で…

Now And Then

「Now And Then」を何回か聴いての感想です。まだ自分の評価が定まってないので、いつも以上にとりとめのない文章です(苦笑)。 まず、ジョンのヴォーカルの臨場感に驚きましたね。音を剥がす技術は20年くらい聴いてきましたが、これまでで一番じゃないです…

Nowhere Man

デビュー後のビートルズのライブ活動は、1公演につき約35分11曲程度しか演奏しなかったため、ライブ演奏されたことのないアルバム収録曲は数多く存在します。その傾向は『Rubber Soul』から拍車がかかり、このアルバムからライブ演奏されたのは2曲しかありま…

リバイバル69 ~伝説のロックフェス~

映画『リバイバル69 ~伝説のロックフェス~』を観てきました。プラスティック・オノ・バンドのお披露目公演となった「トロント・ロックンロール・リバイバル」の、企画段階からイベント当日までのドキュメンタリー映画です。在命のイベント企画者や出演者の…

You Won't See Me

オリジナル曲のストックを充分用意できずに始まった『Rubber Soul』のレコーディングは、最終日の時点でアルバム収録の14曲を埋めるのに3曲足りていませんでした。そんなギリギリの状況でポールが用意してきた曲が「You Won't See Me」でした。1965年11月11…

Norwegian Wood(This Bird Has Flown)

1965年の1月、ジョンとジョージ・マーティンが奥さん同伴で(ジョージ・マーティンは婚約者を同伴)スキー旅行に出かけた際、ジョージ・マーティンが骨折して入院したそうです。お見舞いに訪れたジョンが、出来たばかりの「Norwegian Wood」を弾き語りでジョ…

Drive My Car

アルバム『Rubber Soul』のレコーディング期間の2日目、1965年10月13日にレコーディングしています。この日のレコーディングは深夜の12時過ぎまで続き、ビートルズ史上初の翌日にまで及ぶレコーディングとなりました。唯一最後まで演奏した第4テイクに様々な…

『Rubber Soul』その2

これまでビートルズは、アルバム収録用の新曲を準備してレコーディングに臨んでいました。しかしながら『Rubber Soul』のレコーディング前に行われたアメリカ・ツアーが終わった時点で、レコーディングできる新曲のストックがない危機的な状況でした。ビート…

『Rubber Soul』その1

昔々自分がビートルズを聴き始めた頃、この『Rubber Soul』を初期のビートルズの総決算的な作品と位置づけたレビューを度々目にしました。そういった論調のレビューでは、ビートルズの音楽活動期間を『Rubber Soul』と『Revolver』の間に線を引いて、『Rubbe…

We Can Work It Out

ビートルズ初の両A面シングルとして「Day Tripper」と共に発表され、当時のビートルズにとって平常運転の1位を獲得し、商業的にも成功を収めました。これまでもシングルをリリースする度に新しい試みをぶっこんできましたが、この前のシングル「Help!」との…

Day Tripper

11枚目のシングル曲として「We Can Work It Out」とこの曲が録音されました。どちらをA面曲にするか議論した際、「We Can Work It Out」が優勢だったところ、ビートルズのシングルはロックサウンドであるべきとジョンが譲らず、ビートルズ史上初の両A面シン…

Dizzy Miss Lizzy

ビートルズのレコードのアメリカでの販売元であるキャピタル・レコードが独自に編集したアルバム、『BeatlesⅥ』の収録曲が2曲足りないことから、「Bad Boy」と共に1965年5月10日に録音されました。この2曲は同じような楽器編成で演奏されています。2曲とも『…

Yesterday

1965年6月14日のレコーディングで、「I've Just Seen A Face」「I'm Down」に続いて最後に録音されました。「I'm Down」の後この曲を演奏して、気持ちの切り替えとか喉が大丈夫だったのか色々と気になりますが、一時間半のブレイクを挟んでるのでそこでリフ…

I've Just Seen A Face

1965年6月14日は「I'm Down」「Yesterday」そしてこの「I've Just Seen A Face」が録音された、ビートルズのレコーディング史において記念すべき一日です。世界的に6月14日を「Paul McCartney's Day」と名づけ、祝日にすべきでないかと思う次第です。この曲…

Tell Me What You See

この曲もHohner Combo Pianetがサウンドの中心になっています。「The Night Before」や「You Like Me Too Much」では楽曲全編で使われていたのに対し、この曲ではピンポイントですけど非常に効果的に使われています。新作映画のサウンドトラックのレコーディ…

You Like Me Too Much

1965年2月15日から始まった新作映画のサウンドトラック用のレコーディング・セッションに、ジョージは「I Need You」と「You Like Me Too Much」を提供しました。新作映画の監督、リチャード・レスターは「I Need You」を映画に採用し、「You Like Me Too Mu…

It's Only Love

作曲者であるジョンに評判の悪い曲で有名です(苦笑)。本人的にはアルバムの穴埋めとして、仕方なしにレコーディングしたってとこでしょうか。アルバム『Help!』収録曲で最後にレコーディングされたのが「Act Naturally」で、この曲は最後から2番目にレコー…

Act Naturally

アルバム『Help!』収録曲で最後に録音された曲です。アルバムに収録するリンゴのヴォーカル曲として「If You've Got Trouble」が録音されていましたが、出来が良くないと言うことでボツになったため、急遽「Act Naturally」がレコーディングされました。評判…

Ticket To Ride

イギリス南部のワイト島のRydeという町でポールの従兄弟夫婦が経営しているパブに、ポールとジョンが遊びにいった時のチケット(Ticket To Ryde)が「Ticket To Ride」の元ネタという逸話があります。真偽の程は定かではありませんが(汗)。ちなみにワイト…