本家☆にょじやまラーメン(音楽味)

ビートルズを中心に、音楽素人のディスクレビューです。

『NOハンブルグNOビートルズ』

未だに新作が公開され続けるビートルズ関連の映画ですが、この作品はハンブルグで活動していた頃のビートルズにスポットが当てられています。『NOハンブルグNOビートルズ』は邦題だと思っていたのですが、原題『No Hamburg No Beatles』そのまんまだったのには驚きました。ビートルズのメンバーは過去のインタビューの発言が時折り使われたくらいで、映像での出演はなし。ビートルズ関係者では、今やこの手の映画では欠くことができないピート・ベスト、少しですがアストリッド・キルヒャーやクラウス・ヴォアマンも登場しています。

ハンブルグ時代のエピソードはこれまで色んな書物、ネット記事、映像作品などで見聞きしてきたので、今回の作品で紹介されたエピソードも薄っすら知っているものが殆どでしたが、ハンブルグでのビートルズの活動拠点が時系列で整理できたのは良かったかな。それと、先日の『ポール・マッカートニー写真展』でも感じたことですが、戦後からの復興という時代背景が、ハンブルグでのビートルズの活動においても非常に重要であることを感じました。

映画終了後、ピーター・バラカン氏のトーク・イベントを生配信で見る事ができました。達者な日本語で安定の分かりやすい解説。見終わったばかりの映画について、理解を深めることができました。