2024-01-01から1年間の記事一覧
大阪で開催中のポール・マッカートニー写真展に行ってきました。展示されている写真類は、一部を除いてポールが撮影したプライベート・ショットなので、見たことがないものばかり。写真展であるにも関わらず、一部の写真以外は撮影OKの太っ腹ぶりには驚きま…
『Revolver Special Edition』で最も衝撃的だったのが、この曲のホーム・デモでした。「Strawberry Fields Forever」を連想させるジョン作の内省的な曲が子供向けの行進曲の原型だったとは、世の中には自分が知らないことがいっぱいあることを思い知りました…
ジョンの家を訪れたポールが、ジョンが起きてくるのを待っている間に曲を完成させたとか、ビーチ・ボーイズの「God Only Knows」に影響を受けたというエピソードが有名です。一方、映画『Help!』撮影中にオーストリアのホテルでジョンがこの曲を聴いていると…
『Revolver』収録曲のレコーディングでは、「Tomorrow Never Knows」「Got To Get You Into My Life」に続き3番目に着手されました。アルバムのサウンドを象徴するような楽曲が続いており、このレコーディング順は単なる偶然とは思えません。『Help!』『Rubb…
『Revolver』収録曲の多くはジョンの自宅で作られており、ポールは曲作りのためジョンの自宅に到着すると、まずジョンを起こすことから始めたとコメントしています。元々の歌詞はベッドの中にいる心地よさを書いていたそうですが、社会風刺的な内容が書き加…
ポールが自宅のピアノを前に"Daisy Hawkins picks up the rice in the church"というフレーズを思いつき、そのフレーズを基にジョンの自宅で楽曲を完成させたそうです。この曲の歌詞が完成するまでの経緯は、メンバーやジョージ・マーティンそれぞれ言ってる…
この曲のレビューを書くために情報収集していて初めて知ったのが、当時ジョージがお気に入りだったテレビアニメ「バットマン」のテーマがモチーフになっているというエピソードです。それを裏付けるジョージのコメントを見たことがないので、エピソードの信…
前回書いた通り、『Revolver』制作当時のビートルズを取り巻く環境が色々変わったんですけど、何よりビートルズのモチベーションがスタジオ活動に向けられたことが最も大きな変化だったと思います。『Revolver』レコーディング前の長期活動休止期間は、メン…
ビートルズが世界的ロックバンドとして成功するまでの軌跡を、活動初期の彼らをよく知る人物たちの証言から振り返ったドキュメンタリー。 ハンブルグで活動してた頃から「Love Me Do」のレコーディング辺りまでを、当時を知る関係者の証言で綴るドキュメンタ…
ビートルズが『Revolver』を発表した1966年は、色んなことを止めた1年でした。最も有名なところでは、夏のアメリカツアーを最後にライブ活動を停止しました。年間2枚ずつ制作していたアルバムも、この年に制作したのは『Revolver』1枚のみでした。そして、19…
シングル「Paperback Writer」のB面曲としてリリースされましたが、ジョンの曲がB面に追いやられたのは、「Can't Buy Me Love/You Can't Do That」以来シングル6作ぶりとなりました。A面こそ「Paperback Writer」に譲りましたが、後に発表されるアルバム『R…
「Paperback Writer」について「Day Tripper」のポール版とジョンは評していますが、「Day Tripper」への対抗意識というより、ジョンが1コードで作った「Tomorrow Never Knows」を強く意識してポールは作ったと思います。『Revolver』レコーディング期間中に…
「ジョン・レノン失われた週末」を観ました。ビートルズやジョン・レノン好きであれば、ジョンとヨーコの別居期間「失われた週末」のことは、薄っすらとでも知ってる人は多いと思うけど、当事者でなかったら実態はよく分からないわけで。それを、当事者のメ…
「It's Only Love」と並んで、作曲者であるジョンの評価が低い曲として有名です(苦笑)。ところが『Rubber Soul』のレコーディングはこの曲からスタートしています。1965年10月12日に5テイク録音し、唯一最後まで演奏した5テイク目に色々とダビングして完成…
ジョージの影響を受けて12弦ギターを取り入れたザ・バーズの「The Bells Of Rhymney」「She Don't Care About Time」に触発されて、ジョージが作ったのが「If I Needed Someone」です。『Rubber Soul』のレコーディング前の8月頃からザ・バーズとの交流が始…
曲を作りながら自転車操業状態が続いた『Rubber Soul』のレコーディングの最終日、1965年11月11日の時点でアルバム収録用の曲が3曲不足していました。ポールが「You Won't See Me」、ジョンが「Girl」を用意してきたものの、まだ1曲足りない。そこで、アルバ…
当初のアイデアは、メンローヴ・アヴェニューの家(ジョンが幼少期を過ごした、ジョージ叔父さんとミミ叔母さんの家)からバス通学していた頃を思い出して、バスから眺めた光景を歌詞にする予定だったそうです。Penny Laneなどの地名を歌詞に並べていました…
映画『COUNT ME IN 魂のリズム』を観てきました。プロのロックドラマーが、ドラムの素晴らしさを語りまくる約80分。自分に馴染み深いところでは、ロジャー・テイラー、スチュワート・コープランド、トッパー・ヒードン、ジム・ケルトナー、イアン・ペイス、…
『Rubber Soul』収録曲で一番レコーディングが難航した曲かもしれません。レコーディングを開始したのが1965年10月24日。この日のレコーディングはこの曲だけに費やし、リハーサルの後ベーシックトラックのレコーディングが1テイクで終了。それにオーバーダ…
SNSで拾った情報によると、Amazonプライムで配信していたコンテンツを編集したものってことなんですが、その真偽はさておき、イギリスあたりのテレビ番組を劇場公開したような印象を受けました。クイーンの周辺で働いていた人達がフレディの人物像を語るって…
『Rubber Soul』のレコーディング最終日を迎え、あと3曲足りないケツに火がついた状況で、ジョンが持ち込んだのがこの「Girl」でした。この曲が生まれたのは、ジョンの自宅でジョンとポールがアルバム用の曲作りをしていた時でした。ジョン主導でできた曲で…
ジョンが10代の頃、The Beatlesと名乗る前には楽曲の原型が出来ていたようです。1963年3月の「From Me To You」と「Thank You Girl」のレコーディングが予定より早く終わり、余った時間にレコーディングする曲として候補に挙がったものの、結局「One After 9…
ビートルズとしてデビューする前から、この曲の原型は出来ていたらしく、ポールにとっては冗談で歌う曲という位置づけでした。アルバム『Rubber Soul』の製作にあたり、ジョンの勧めでレコーディングすることになったそうです。何度も書いてる通り、アルバム…