本家☆にょじやまラーメン(音楽味)

ビートルズを中心に、音楽素人のディスクレビューです。

2020-01-01から1年間の記事一覧

『A Hard Day's Night』その2

社会現象とでも言うべきイギリスでの大成功を追い風に、ビートルズの次なる目標は自ずとアメリカ市場に向けられました。ビートルズ以前のイギリスのビッグスター達が挑んだものの、悉く跳ね返された高い壁です。1964年2月1日に「I Want To Hold Your Hand」…

『A Hard Day's Night』その1

ビートルズの3枚目のアルバムにして、全曲が彼らのオリジナルで占められた初のアルバム、かつ全曲レノン&マッカートニー作で占められた唯一のアルバムでもあります。このアルバムの楽曲構成がそのようになったのは、今作が彼らの初主演映画のサウンドトラッ…

Matchbox

カール・パーキンスが1957年にリリースした曲のカバーです。カール・パーキンスはビートルズのメンバー4人に多大な影響を与えたミュージシャンで、この曲の他にも「Honey Don't」と「Everybody's Trying To Be My Baby」をカバーして発表しています。また、…

Slow Down

オリジナルはラリー・ウイリアムズが1958年に発表したシングルのB面曲で、A面は「Dizzy,Miss Lizzy」でした。ちなみに「Dizzy,Miss Lizzy」のタイトルですけど、オリジナルはDizzyとMissの間にカンマが入りますが、ビートルズのカバーではカンマはありません…

I Call Your Name

1963年にビリー・J・クレイマー&ザ・ダコタズに提供した曲のセルフカバー。ビリー・J・クレイマーのバージョンはシングル「Bad To Me」のB面曲としてリリースされ、「Bad To Me」はイギリスのチャートで1位を獲得しています。

Long Tall Sally

オリジナルはリトル・リチャードが1956年に発表し、ビルボード誌のR&Bチャートで1位を獲得しています。

Komm Gib Mir Deine Hand

「Sie Liebt Dich」と同じく、1964年1月29日にフランスのパテ・マルコーニ・スタジオでレコーディングしています。レコーディング順ではこちらの方が先で、11テイクで録音が終了しています。この曲も「Sie Liebt Dich」と同じように、ドイツ語で歌うことに苦…

Sie Liebt Dich

ドイツでのビートルズのレコード販売元であるオデオンからの強力な要請により、ドイツ語でレコーディングすることになったようです、フランスのレコーディング・スタジオで...。

Money (That's What I Want)

アルバムのラストナンバーは、前作『Please Please Me』に引き続きカバー曲です。オリジナルはバレット・ストロングが1960年に発表し、アメリカのチャートで23位を記録しています。

Not A Second Time

このブログを始めてから何度か書いていることですが、ビートルズらしさとは何かと考えると、ジョン、ポール、ジョージの3声のヴォーカルだと思っています。

Devil In Her Heart

アメリカの黒人女性グループ、The Donaysのシングル「Bad Boys」のB面曲をカバーしました。The Donaysはこのシングル曲を発表したのみで解散しており、グループとしては成功したとは言えませんが、ビートルズがカバーしたおかげで後世まで名を残すことになり…

I Wanna Be Your Man

ローリング・ストーンズの2枚目のシングル用に提供した曲のセルフカバーです。ストーンズにこの曲を提供した経緯はWikipediaに詳しく書かれているので、そちらを見ていただければと思います。ストーンズに提供した曲ではありますが、レコーディングしたのは…

You Really Got A Hold On Me

オリジナルはスモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズが1962年11月にリリースして、ビルボートのシングルチャートのトップ10に入るヒットとなりました。かなりオリジナルに忠実に演奏しており、オリジナルとの違いと言えば、サックスが入ってないのとフルエ…

Hold Me Tight

1963年2月11日、アルバム『Please Please Me』のレコーディングの際13テイク録音されました(そのうちテイク9以降は、テープ編集用のテイク)。結局アルバムには収録されず、アルバム『With The Beatles』用の曲として再度レコーディングされることになりま…

Roll Over Beethoven

レコードでは、この曲からB面です。ビートルズのメンバーがチャック・ベリーに強く影響を受けたであろうことは、後に発表された『Live At The BCC』で彼の曲を数多く演奏していることから窺い知れます。しかしながら、彼の曲で正式にレコーディングされたの…

Please Mr.Postman

アルバムのA面ラストを飾るのは、「Till There Was You」に引き続きカバー曲です。オリジナルはモータウン・レコード所属のマーヴェレッツのデビューシングルです。

Till There Was You

アルバム6曲目にして、カバー曲が初めて登場します。オリジナルはブロードウェイ・ミュージカル「The Music Man」の挿入歌ですが、ビートルズはPeggy Leeのカバー・バージョンを参考にしたと言われています。

Little Child

この曲も「Don't Bother Me」と同じく、1963年9月11日と12日にかけてレコーディングされています。9月11日のレコーディングでは2テイクだけ演奏、第3テイク以降は12日にレコーディングして完成させています。

Don't Bother Me

ジョージ初のオリジナル曲です。

All My Loving

1963年7月30日「It Won't Be Long」の次に録音されました。第11テイクにオーバーダビングの第14テイクを重ねたものがマスターテープになっています。

All I've Got To Do

ジョンによる「アーサー・アレクサンダー3部作」の最後を飾るナンバーは、ジョン自ら書き上げたオリジナル曲です。ちなみに他の2曲は「Anna(Go To Him)」と「Soldier Of Love」です。

It Won't Be Long

元々はシングルを想定して作られた曲でしたが、シングルカットは見送られてアルバム収録曲に収まりました。レコーディングは7月30日に行われ、オーバーダビングも含めた23テイクのうち2つのテイクを編集して完成しています。

『With The Beatles』(アルバム)

イギリスの『メロディメーカー』誌のアルバムチャートの1位を30週連続で守り続けていた『Please Please Me』を引きずり落したのが、この『With The Beatles』でした。

This Boy

1963年10月17日、「I Want To Hold Your Hand」の後にレコーディングをしています。ビートルズのシングルB面曲の中では人気の高い曲ではないでしょうか。映画『A Hard Day'S Night』で印象的に使われており、この曲の人気に一役買っているように思います。

I Want To Hold Your Hand その2

「From Me To You」「She Loves You」で学んだコード進行の妙が、この曲でも随所に使われています。

I Want To Hold Your Hand

アメリカでNo.1を獲得し、この曲のヒットをきっかけに彼らの人気はイギリス国内のみならず世界的なものになりました。

I'll Get You

シングル「She Loves You」のB面曲として1963年7月1日にレコーディングしています。「She Loves You」と同じく2トラックのオリジナルテープが早々に処分されており、レコーディング時のテイク数のデータも残っていません。

She Loves You その2

前回に引き続き「She Loves You」についてです。

She Loves You

1963年6月26日、ジョンとポールがツアー中のホテルで曲を書いて、7月1日にレコーディングされました。同じ日にシングルB面の「I'll Get You」もレコーディングされています。

Thank You Girl

この曲は「From Me To You」と同じく1963年3月5日にレコーディングしています。