本家☆にょじやまラーメン(音楽味)

ビートルズを中心に、音楽素人のディスクレビューです。

THE BEATLES:A Hard Day's Night

I'll Be Back

過去のアルバム2枚はハードな曲をラストに収録していましたが、今作では一転してアコースティックな曲をラストに収録しました。ジョンがこの曲について、デル・シャノンの曲のコード進行を参考にしたと発言しており、具体的な曲目は挙げていませんが、「Runa…

You Can't Do That

この曲についてのジョンのコメントで、シングルA面を目論んで作ったものの「Can't Buy Me Love」が良すぎてB面に追いやられた的なものを読んだことあるのですが、この曲の方が録音は後なのでジョンのコメントには違和感を感じます。想像力(と言うか妄想力)…

When I Get Home

ジョン曰く「ウィルソン・ピケット」を意識して作った曲だそうで、ビートルズ時代にジョンが作った曲の中では最もパワフルなヴォーカルが聴ける曲かもしれません。個人的な評価としては、この頃のジョンのマテリアルを繋ぎ合わせたものの、その繋ぎ目の粗さ…

Things We Said Today

レコードではB面の3曲目に収録されており、映画『A Hard Day's Night』には使用されていない曲です。にもかかわらず、シングル「A Hard Day's Night」のB面曲としてリリースされています。当時のコンサートのセッティングリストにも入っていることから、この…

I'll Cry Instead

映画『A Hard Day's Night』用にジョンが書き上げた曲ってことなんですが、映画のオープニングシーンに使うためって説と、「Can't Buy Me Love」のシーンに使うためって説を見たことがあります。どっちが真相なのかは分かりませんが、いずれのシーンも超強力…

Anytime At All

アルバム『A Hard Day's Night』のレコーディングは、映画の撮影が始まる直前の1964年3月1日で一旦終了し、4月16日にタイトル曲「A Hard Day's Night」がレコーディングされたのを挟み、6月1日と2日で「You Can't Do That」を除くB面曲が一機にレコーディン…

Can't Buy Me Love

アルバム『A Hard Day's Night』のA面ラストは、既発表のシングル曲「Can't Buy Me Love」です。アメリカでは1964年3月16日に発売されており、イギリスの方はそれより遅い1964年3月20日に発売されています。アメリカの方が先行してリリースされるなんて半年…

Tell Me Why

初期のビートルズは、特にコーラスやハーモニーにおいて、アメリカのガールズポップの影響を多大に受けていました。その割には、そういったテイストのオリジナル曲ってのが意外とありませんでした。「Tell Me Why」は映画『A Hard Day's Night』収録曲にアッ…

And I Love Her

アルバム5曲目にして、ポールのヴォーカル曲が初登場です。ただし「A Hard Day's Night」や「If I Fell」でポールの見せ場があるので、初登場感はそれほどありませんが。「If I Fell」「I'm Happy Just To Dance With You」に続いて、映画ではリハーサルのシ…

I'm Happy Just To Dance With You

レコーディングは1964年3月1日に行われたのですが、これは彼らにとって初の日曜日のレコーディングとなりました。翌日3月2日から始まる映画『A Hard Day's Night』の撮影に、何とか間に合わす為の処置だったと思います。最初に「I'm Happy Just To Dance Wit…

If I Fell

映画の中では、テレビ局のスタッフに自分のドラムセットを触られ機嫌を損ねたリンゴのため、なだめるようにジョンが歌いだしてリンゴの機嫌が直る、何ともイカしたシーンに使われています。ところで、このシーンの演奏は「I Should Have Known Better」のス…

I Should Have Known Better

映画と同様、アルバムでも2番目に登場するポップな楽曲です。彼らのルーツであるR&Bやモータウンのガールズポップ臭が希薄で、フォークソングっぽくも感じます。フォークソングといってもトラディショナルなやつではなく、日本のフォークソング風なんですが…

A Hard Day's Night

7枚目のシングル曲、かつ同名の映画のタイトル曲でもあります。リンゴの独り言が映画のタイトルに採用され、ビートルズはタイトルだけ決まっている曲を作るという課題を突き付けられますが、ジョンがその課題をクリアしました。レコーディングはアルバムのA…

『A Hard Day's Night』その2

社会現象とでも言うべきイギリスでの大成功を追い風に、ビートルズの次なる目標は自ずとアメリカ市場に向けられました。ビートルズ以前のイギリスのビッグスター達が挑んだものの、悉く跳ね返された高い壁です。1964年2月1日に「I Want To Hold Your Hand」…

『A Hard Day's Night』その1

ビートルズの3枚目のアルバムにして、全曲が彼らのオリジナルで占められた初のアルバム、かつ全曲レノン&マッカートニー作で占められた唯一のアルバムでもあります。このアルバムの楽曲構成がそのようになったのは、今作が彼らの初主演映画のサウンドトラッ…