本家☆にょじやまラーメン(音楽味)

ビートルズを中心に、音楽素人のディスクレビューです。

Now And Then

「Now And Then」を何回か聴いての感想です。まだ自分の評価が定まってないので、いつも以上にとりとめのない文章です(苦笑)。

まず、ジョンのヴォーカルの臨場感に驚きましたね。音を剥がす技術は20年くらい聴いてきましたが、これまでで一番じゃないですかね。ただ、驚いたのはここまでで、楽曲の仕上がりは期待はずれでした。メロディが終始物悲しいのと、品よくまとまり過ぎたアレンジには違和感を覚えました。ビートルズの作品ではなく、ジョンの未発表音源を聴いてる感しかしませんでした(ある意味、正しいですが)。

以上が2回ほど聴いての感想でしたが、オフィシャル映像つきで聴くと、印象がガラっと変わりました。映像の方も驚きの編集技術で、在りし日のジョンとジョージの映像と、現在のポールとリンゴが違和感なく並んでるのには感動しました。だいたいみんな、ジョンの声とこの映像にやられてるんだろうな(笑)。品良くまとまり過ぎた(と感じた)アレンジも、ポールとリンゴの今の年齢を考えると、逆にこれこそリアルなのではないかと。

テクノロジーの進化により、長く未完成のまま放置されていた楽曲を、ポールとリンゴが完成させたことに意義のある楽曲だと思うのです。往年のビートルズの楽曲と比較して優劣をつけることに意味があるとは思えません。ポールとリンゴが、ビートルズのために楽曲を完成させ、それを同じ時代に聴くことができたことを喜びたいと思います。