本家☆にょじやまラーメン(音楽味)

ビートルズを中心に、音楽素人のディスクレビューです。

『A Hard Day's Night』その1

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ビートルズの3枚目のアルバムにして、全曲が彼らのオリジナルで占められた初のアルバム、かつ全曲レノン&マッカートニー作で占められた唯一のアルバムでもあります。このアルバムの楽曲構成がそのようになったのは、今作が彼らの初主演映画のサウンドトラックアルバムであったが故の意図的なものだと感じております。別の言い方をすれば、アメリカ制覇に向けて勝負をかけたのではないかと言うことです。今回、このアルバムのレビューを書くにあたり、今まで気にもしていなかった映画制作までの経緯を調べたら、色々と興味深いことがありました。ひょっとしたら、ファンであれば周知の事実ばかりかもしれませんが、そこは生暖かい目で見ていただければと思います(笑)。

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Matchbox

カール・パーキンスが1957年にリリースした曲のカバーです。カール・パーキンスビートルズのメンバー4人に多大な影響を与えたミュージシャンで、この曲の他にも「Honey Don't」と「Everybody's Trying To Be My Baby」をカバーして発表しています。また、ビートルズ解散後に発表された『Live At The BBC』や『Anthology』では、「Sure To Fall」「Glad All Over」「Lend Me Your Comb」を演奏していたり、ジョンは『Live Peace In Toronto 1969』で「Blue Suede Shoes」を演奏しているし、ポールは『Tug Of War』収録の「Get It」で共演しているし、とにかくその傾倒ぶりが伺えます。

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Slow Down

オリジナルはラリー・ウイリアムズが1958年に発表したシングルのB面曲で、A面は「Dizzy,Miss Lizzy」でした。ちなみに「Dizzy,Miss Lizzy」のタイトルですけど、オリジナルはDizzyとMissの間にカンマが入りますが、ビートルズのカバーではカンマはありません。ラリー・ウィリアムズの「Slow Down」に話を戻すと、サックスとピアノがフィーチャーされた賑やかなダンス・ミュージックって趣きです。ビートルズのバージョンはサックスこそ入っていませんがオリジナルに忠実に演奏しています。ただし、キーを下げて演奏していますが。この曲がレコーディングされたのは1964年6月1日、アルバム『A Hard Day's Night』のB面収録曲のレコーディングの初日でした。オーバーダビング含めて6テイクでレコーディングは終了、後日ジョージ・マーティンのピアノが追加されています。

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I Call Your Name

1963年にビリー・J・クレイマー&ザ・ダコタズに提供した曲のセルフカバー。ビリー・J・クレイマーのバージョンはシングル「Bad To Me」のB面曲としてリリースされ、「Bad To Me」はイギリスのチャートで1位を獲得しています。

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Komm Gib Mir Deine Hand

「Sie Liebt Dich」と同じく、1964年1月29日にフランスのパテ・マルコーニ・スタジオでレコーディングしています。レコーディング順ではこちらの方が先で、11テイクで録音が終了しています。この曲も「Sie Liebt Dich」と同じように、ドイツ語で歌うことに苦労しての11テイクではないでしょうか。

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Sie Liebt Dich

ドイツでのビートルズのレコード販売元であるオデオンからの強力な要請により、ドイツ語でレコーディングすることになったようです、フランスのレコーディング・スタジオで...。

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