本家☆にょじやまラーメン(音楽味)

ビートルズを中心に、音楽素人のディスクレビューです。

Honey Don't

ビートルズに多大な影響を与えた(このアルバム収録曲、こればっかりw)カール・パーキンスの曲のカバーです。オリジナルは「Blue Suede Shoes」のB面としてリリースされたのですが、A面と同系統の曲をカップリングすることに誰も反対しなかったのか不思議でなりません(苦笑)。当時はB面曲の扱いはその程度のものだったのかもしれませんが、そんな扱いだったB面曲から良い曲を探り当てる嗅覚の鋭さは、ビートルズのメンバーはリスナーとしても一流だったと言うのは褒め過ぎか(笑)。

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Words Of Love

ビートルズに多大な影響を与えたバディ・ホリーの楽曲で、ビートルズはデビュー前からビートルズ解散後も彼の楽曲を数多く演奏しました。しかしながら、ビートルズ時代にレコーディングして正式にリリースしたのはこの曲だけでした。バディ・ホリーがこの曲を録音した当時、マルチトラックの録音技術はなかったのですが、テープToテープを駆使して1人で全てのパートを演奏したそうです。

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Eight Days A Week

レコードでは、この曲からB面になります。シングルカットを念頭に、ポール主導で作り上げた楽曲です。結局シングルの座は「I Feel Fine」に譲ることになりましたが、アメリカではシングルカットされてビルボード誌のチャートで1位を獲得しました。ポールの2013年の来日公演ではオープニングナンバーとして演奏されました。この時の来日公演がポールのコンサート初体験だったのですが、ポールと同じ空間にいることに興奮が抑えられず、オープニングのこの曲についてはあまり記憶に残っておりません(苦笑)。

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Kansas City / Hey-Hey-Hey-Hey!

この曲のオリジナルは、1952年にリリースされたリトル・ウィリー・リトルフィールドのバージョンです。リトルフィールドのバージョンは淫靡な雰囲気が漂っており、ビートルズがデビュー前にレパートリーにしていた「Young Blood」のオリジナル・バージョンを連想させます。リトルフィールドのバージョンは「K.C.Loving'」のタイトルでリリースされ、1959年にウィルバート・ハリソンがこの曲をカバーした時にタイトルを「Kansas City」に改めてリリースされています。このハリソンのバージョンは商業的に大成功し、ビルボート誌のチャートで7週連続で1位を記録しました。ハリソンのバージョンがヒットする前の1955年、リトル・リチャードはこの曲をレコーディングしていました。しかも2バージョン。最初のバージョンはレコーディングから随分経過した1970年にリリースされており、オリジナルに近いアレンジで演奏しています。もう1つのバージョンでは大々的にアレンジを変更しており、楽曲の後半部分は「Hey, hey, hey, hey」のフレーズが登場します。アルバム収録曲として1958年にリリースされ、翌1959年4月にシングルカットされて全英26位を記録しています。リチャードは「Hey, hey, hey, hey」のフレーズを独立した楽曲として1956年にレコーディングし、シングル「Good Golly, Miss Molly」のB面曲として1958年に発表しています。

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Mr. Moonlight

オリジナルはDr. Feelgood & The Internsが発表したシングル「Dr. Feelgood」のB面曲です(ややこしい)。このアルバムに収録されたカバー曲は、基本的にメンバーのアイドルの楽曲が選ばれているのですが、唯一この曲は非常に渋い選曲となっています。ジョンが歌っていることから彼のお気に入りだったんでしょうけど、彼がこれまで歌ってきたカバー曲とは随分と趣きが異なる気がします。アルバム『Beatles For Sale』のレコーディングの初日に演奏されており、当初からアルバム収録曲として考えられていたことが窺えます。デビュー前からのレパートリーだった割りにレコーディングには手こずり、10月18日にリメイクしてようやく完成しています。

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I'll Follow The Sun

ポールが10代の頃に書いた曲だそうで、クオリーメン時代と思われる音源をYouTubeで聴くことができます。その音源については歌いまわしとか少々古臭い感じでしたが、このアルバム用にレコーディングするにあたり少しばかり手直ししたと思われます。Aメロの斬新なコード進行(V→IV7→I→II)に、若き日のポールの才気のほとばしりと言いますか、初心者が時折り発動するラッキーパンチ的なものを感じます。

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Rock And Roll Music

ビートルズが多大な影響を受けた、チャック・ベリーのカバーです。オリジナルは1957年に発表されて、ビルボードHOT100の8位まで上がっています。ビートルズの日本公演のオープニング曲として演奏されたことから、リアルタイムで聴いていた世代の方には思い入れの強い曲ではないでしょうか。この曲は日本でシングルカットされて好セールスを記録したため、日本のプロモーターかレコード会社から、来日公演の際には演奏して欲しいと要請されたって情報を何かで見たことあります。1966年のツアーでは日本公演の前からこの曲を演奏しているので、日本のリクエストに応えたものかどうかは微妙なところです。

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